静けさにしずん

ゃぬのね

2015年11月25日 10:32



山から昇る霧が雲になり雲海になる、そんな光景と静寂を謳っています。
どんなシーンか?っていうと、山に登って見おろす雲の海に山脈が島みたいに浮かんでいるカンジだと思います。
って書くと解かると思いますが、この詩は作者ワーズワースがスノードン山に登った感想を詠んでいるワケです。

で、イメージ写真にスノードン山があれば良いんですけどありません、イギリスは行ったことないので、笑
そんなワケで谷川岳と八ヶ岳~南アルプスのコンナカンジカナっていうものを貼ってあります。

詩に詠まれているのは「Snowdon」スノードン、
ブリテン諸島で4番目に高い山で、イングランドとウェールズの最高峰です。
標高1,085m とあまり高くありませんが、緯度が高いため森林限界など風土気候の条件は日本と違います。
この地方は多湿で年間降水量4,500ミリ→スノードンも霧が多く、岩だらけの山頂は強風と低温でかなり寒いそうです。

スノードンは1953年エベレスト登頂のエドムンド.ヒラリーが登山訓練をした山です。
緯度が高いほど山の難易度は上がります、北緯53度における標高1,085はそれくらい厳しいってことです。
そんなスノードンですが山頂近くまで登山列車もあります、が、危険が低くなるワケではなく遭難事故は起きています。

山は霧を生み雲を吐きます、その姿は遠望していれば雄大で美しいです。
けれど山中で霧や雲に巻かれると視界不良→道迷いで体力消耗・多湿低温による低体温症、滑落事故などが多くなります。
こうした遭難事故はどんなに標高が低い山でも普通に起きます、天候の急転は山ならどこでもあるので気をつけてくださいね、笑

そんな危険性を解かった上でも雲や霧まとう山の姿は、雄渾かつ荘厳な静けさにしずんで惹かれます。



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